「you」とは頻出単語の一つですが、その頻出ゆえに「you」にまつわる音の変化は知識レベルとして必須として押えておく必要がありますが、学校で教えてくれない変化と一つとなります。

まず、アメリカ南部の方では「you」を「ya」と略することが多く、それを使った表現が至るところに散見されます。

「Yeah, I hear you.」
「You mess around and I’ll kill you, hmph!」

どう聞いても、you[jʊ]とは発音せず、[jə]と発音していました。ありがとうございました。という風に単体で使われているところでも、このように変化する「you」ですが、定型的な使い方において、この変化の応用編で似たような変化が発生しますが、大きく2つのルールに大別されます。

1)tと連結して「cha/chu」[ʧə] と変化するパターン
2)dと連結して「ja/ju」[ʤə] と変化するパターン

まずの1)の例を見てみましょう。

Weren’t you sick and tired of the boring world we were living in?!」
Didn’t you want something really weird and interesting to happen like I did?!」

・weren’t you (wernchu/werncha)
・didn’t you (dinchu)

youが「chu」に変化する変化は、日本人の英語学習者にとっては、なじみのある変化なので理解がやさしいでしょう。注意すべき点は、「didn’t you」のように、頻出のパターンで「you」以外にさらに変化するパターンです。この例では、「didn’t you」の変化でしょう。

ntのtの脱落
nの直前のd/tが消失

このルールにより、「didn’t」の末尾のtが省略され、nの直前のdも省略され、「didn’t you」(dinchu)「ディンチュ」とかなり崩れております。頻出ですので、もう頭から「ディンチュ」と記憶した方が近道でしょう。この例は頻出ですので、もう一つ例を見てみましょう。

「Why didn’t you change out of your gym clothes?」

さて、このyouの変化ですが、基本、[jə]とシュワ化されていますので、アであれウであれ、そこは話者の気持ち次第ですが、だいたいどちらに変化するかは、パターンで決まっています。

①[chu]と変化するグループ ※一部は[cha]とも変化します
・can’t you (canchu)
・don’t you(doncha/donchu)
・could you (cudju/cudja)
・weren’t you (wernchu/werncha)
・didn’t you (dinchu)

②[cha]と変化するグループ
・bet you (becha)
・get you (gecha)
・got you (gocha/gotcha)

①の「chu」の変化は馴染み易いですが、②「cha」についてはそれが「you」を現しているのか、一瞬思考をしてしまいがちですが、betやgetなどの限られた動詞の後ろのみで変化するものだとわりきって理解しておきましょう。

「Huh?! What did you just say to me?!」
「We were supposed to meet you at four, right?」
Get your butt back here, you’ve got thirty seconds!」

まず順番的に整理すると、「meet you」が1-①の「chu」のパターン。「get your」が1ー②の「cha」のパターンです。どう聞いても「ゲッチャァ」と聞こえるのは、「you」が「cha」と変化しているからです。「you」が全部「chu」と変化するという固定概念を除外して、「cha」と変化することを知識レベルで把握しておき、リスニングの際に「cha」と聞こえたものは「you」であることを疑ってみるべきでしょう。

そして、例文に出ている「did you」が次の「2)dと連結して「ja/ju」[ʤə] と変化するパターン」の変化となります。

・did you (dja/dju)

この例では「did you」(ディッド ユー)を、一言dju(ジュ)と男らしく省略しております。詳しく述べると、「did」の冒頭の「di」が略されて、「d you」(ジュ)と略されております。これはもうこう略されるというパターンを知らない限り、100億回聞いてもまったく判別できないでしょう。だからリスニングは座学から始めるべきなのです。この変化は頻出です。実例をどんどん確認してみましょう。

「What the hell did you say to her?」

この例でも「did you」は一言「(di)d you」(ジュ)です。

Where did you kidnap her from?」

変化パターンとしては、たまに (dja)と発音されることもあります。上記の例では、

・where did you (weadja)

と「did you」の前にwhereやhowなどが来るパターンは、(ウェアジャ)と[ʤə] の発音となります。疑問詞が来た場合の例をまとめてみましょう。

・how did you (howdja)
・where did you (weadja)
・what did you (wudja)
・why did you (waidju)

この「you」の変化には次の段階があり、原型すら留めない変化の例があります。次項でそれを紹介したいと思います。

 

 

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