唇を弾く破裂音「b/v/p」が連続した場合のリンキングの例です。特にvとbはとても発音は似ていますが、唇の型は似て非なるものです。日本人にとっては、ほぼほぼ同じ発音に聞こえますが、彼らはきっちりとそれを聞き分けます。今回のリンキングは、そんな微妙な発音同士がくっ付いた場合の例です。

「I have been created by the Data Integration Thought Entity that supervises this galaxy.」

まずカタカナ表記で見てみましょう。「have been」(バブ ビーン)という中学校で学びましたが、日常会話では(ハッビン)と変化しています。「have」の(ブ)がまず聞き取れない音に変化しています。これは、vとbの発音が重なるような形となり、vの音が省略される形になった結果といえます。

発音記号で見ると、[həv bɪn] ⇒ [hə(v)bɪn] という変化です。
① vのところは、下唇を上の前歯に瞬間的にくっつけるだけ。音は出しませんが型だけを倣うことにより、微妙な「間」が発生します。
② 「流水」を意識し、その型から、beenのbに型をうつします。上の前歯で下唇を噛んだ状態(vの発音)から、上唇を覆い被せるように(bの発音)へとすばやく型を修正し、そこを目指して喉奥から一気に息を爆発させ、「b」の発音を行う。

この「have been」(ハッビン)という一つの音に、このような「唇の流水」が存在しております。空手の大事なところは「基本の型」を繰り返すことであると同時に、英語の発音も、舌・唇・顎の基本を繰り返すことが大事なのです。

「You sound a little bit like you know where I’ve been all day.」

カタカナ表記で表現すると、「I’ve been」(アイブ ビーン)が、(アイッビン)と[v]の音が消えています。加えて、この例文では前の単語である「where」(ワァ)がつらなり、(ワァィッビン)と非常に判別しずらい発音の変化となっております。攻略しがいがある音の変化でわくわくしますね。

「To me, it seemed like there was a ton of people there.」

頻出の「of people」もofの[v]の発音と破裂音であるpeopleの[p]とが結びつき、[v]は唇の形だけで発音が省略され「ton of people」の発音は(タンノッピープル)という発音となります。

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