「what」は正しい発音では[(h)wάt](ワァット)ですが、日常会話の中では前後の単語と結び合い、どんどん削ぎ落とされ、省略英語の餌食となっていきます。その事例を見ていきましょう。
「But we don’t have the right to form an organization yet, and we still don’t know what the point of this club is.」
「what」の末尾の「t」が省略され、後続の「the」[ðə]と結びつき、ひとつの語句のような発音がされます。カタカナ表記で言えば(ワザ)[wəðə]。もう一つ、例を見てみましょう。
「It’s exactly what the SOS brigade needs.」
(ワザ)[wəðə]と聞き流したほうがすんなり行くでしょう。では、次のwhatの連携の例です。
「That is what I would like to talk about.」
「what I」(ワァット アイ)ではなく、(ワダイ)に近い発音になっています。これは「waht」のtが前のaとIの母音に囲まれてd化しております。(場合によっては、「what I」は(ウワアイ)と発音することがあるようです)
「Kyon, what’s up?」
「wha(t)’s up」のtが脱落し、wasup(ワサップ)という発音に変化します。
「No, what’s that?」
「wah(t)’s (th)at」のtとthが脱落し、wasat(ワサット)という発音になります。thatのth[ðə]が脱落しているのがポイントで、濁らない発音に注意しましょう。