「ing」の発音です。我々はカタカナ発音で英語の教師からは「イング」と教えられましたが、ネイティブは日常会話の中ではそう発音しません。ネイティブのルールでは、単語の末尾の「g」は発音しません。カタカナで表現すると「イン」となります。まずは例文を見てみましょう。

「Why did you bring me here?」

中学校では「ブリング ミー」と学んだこの「bring me」ですが、例文の発音では「ブリンミー」と発音されているのがわかるでしょう。つまり「g」の部分が省略されていることがわかります。

-ing系の単語は非常に沢山あります。進行形の形を取る動詞は勿論のこと他にも、king, sing, youngやHong Kongのような固有名詞もあり、話者によって、この末尾の「g」を発音しない形で日常で話されるため、リスニングしている側にとっては、この知識は必要不可欠なものとなります。次の例を見てみましょう。

「Beats sitting around being bored all the time.」

「The club’s dead in the water until we have our site up and running.」

「-ing」で括る単語など、英文の中にゴマンとあります。そんなに頻出単語であるのであれば、この発音の妙を正確にマスターしない手はありません。では、もう少し深くこの「g」の省略加減を学ぶことにします。

ネイティブスピーカーはよく -ing を -in’ と書きます。最後の発音しない g をアポストロフィーに変えて表記するのです。つまり、単なる「消失」や「省略」ではないということを表します。つまり、耳では微かなノイズのように聞こえて判別しにくいですが、の「g」。実は微かな変化をした結果、非ネイティブスピーカーの耳には、まるで消失しているように聞こえる結果となっています。

冒頭では、「-ing」の発音は「イング」でなく「イン」とカタカナ標記しましたが、この「ン」の発音に英語では2種類の「ン」があるのです。発音記号で言えば、

n:舌先を歯の裏につけての「ン」。日本語で「本当(hontou)」と発音するときの「ン」

ŋ:舌の根元を上顎の上につけて、舌先をだらりと歯のどこにも充てずに言う「ン」。日本語で「銀行(ginkou)」と発音するときの「ン」

この「-ing」の発音で止める最後の「ン」は、後者の「銀行」の「ン [ŋ]」となります。前者の「本当」の「ン [n]」で発音されると、例えば「sing」は、「sin」となり別の単語「罪」という意味となってしまいます。

「You’re telling me that you’ve never gone out on a date with anyone before?」

「You’re kidding, right? I mean don’t you have guys just lining up to ask you out?」

「-ing」の「ン」は、舌を歯の裏に充てて発音する「ン」でなく、鼻からとおる「ン」で「グ」までは発音しないのが、ネイティブの日常会話での省略発音という形になります。日々日々音読する機会を作り、「-ing」の単語が出れば、その態で発音できるよう意識することにょって、ネイティブのヒアリングの折にも、心眼もとい心鼓膜で見えない「g」を聞き取れるように致しましょう。

 

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