英語の日常会話は省略の歴史です。如何に省略できるか、ギリギリの省略でも相手に通じるか。その省略の歴史で進化をしている言語です。まずは「冒頭の母音ぐらい省略しても通じるだろう」といういい加減な彼奴らがギリギリ攻めている例文を見てみましょう。

It’s a → ッツァIt の「イ」はあまり強く発音しません。完全に発音しないこ
ともあります。t’s と a はリエゾンし「ツァ」となります。

It was just something that all of us knew.」

It was ⇒ ッォズ

まったく大胆な省略ですが、「It」の冒頭の「i」を省略し、語尾の「t」も省略し、wasの「w」も省略しても通じるだろうぐらいの大胆さで、ぐいぐいとギリギリを攻めてきます。省略マニア同士であれば、互いにニヤリとして目で会話するのでしょうが、我々非英語圏の英語学習者にとってはさっぱりです。まったく迷惑な話です。次、逝ってみましょう。

「And on top of all of that, it’s like there’s nothing here that’s special enough to hold her interest, that’s the scary thing about it.」

文中でも文の区切りであれば、そこから始まる単語がガンガン省略していきます。上の例では「it’s like」を「スライク」と省略して発音しています。『「it’s like」を「スライク」と発音する輩が居る』という知識を持った上で身構えて聞かないと、「スライク」という単語とは何だろうと意識が別のところに飛んでしまい、後続の英文が完全に飛んでしまうことでしょう。頻出で出るパターンは、ある程度、耳にストックしておく必要があるようです。

It’s a new dimension that Miss Suzumiya’s created.」

it’s a 「ツァ」

これは頻出用語です。代名詞「it」は多用され、かつ、次の文章の頭に来る頻度が高いため、アニメ1クールの中には必ず出てきます。この例文でも、冒頭の「I」(イ)の発音はまったく現れていません。ギリギリ攻めているわけです。「イッツァ」ではなく「ツァ」で通じるだろうと舌を休めて話しているわけなのです。

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