whenは中学英語で学んだ大事な接続詞です。「ウェン」と疑わず覚えていますが、ネイティブの省略英語にかかると、まったく聞き取れない単語になってしまいます。まず見てみましょう。

「Now, all of this was happening when Haruhi Suzumiya was still acting sort of normal.」

whenの発音記号は、[wen]と学んできました。かつ英語と米語では発音が異なり、米語は[hwen]とhの発音が現れるとまで学びましたが、実際の日常会話では、米語らしくhの発音も省略されるわ、母音のeの発音も曖昧に変化します。そうです。発音記号で表すと、[hwen]ではなく、[(h)wən]と現すほうが腹落ちします。カタカナで表すと「ウェン」ではないのです。曖昧母音ə(Schwa)は、アともオともつかない音になるのです。つまり、「ウワン」とも聞こえますし、「ウォン」とも聞こえるような発音で発音されます。

あ、ありました。辞書にもよりますが、whenの発音記号を[(h)wən]と紹介している辞書もあります。中学校で学んだ発音をそのまま鵜呑みにすると、酷い目に会いそうなことはもう分かってきましたね。日本人教師が教えた英語は全て疑ってかかりましょう。

「After school when I stopped by the club, Miss Asahina had heroically recovered after only one day.」

何度聞いても、発音記号「hwen」では説明できない発音で発音されています。[(h)wən]と現すほうが腹落ちする発音です。次、行ってみましょう。

これは難易度は高いですが、ここでのwhenは全て[(h)wən]で発音されています。whenがカタカナ英語のウェンだと思い込んでいたら1億回聞いても聞き取れないでしょう。動画にはwhenが2つ隠れています。聞き取ってみましょう。

「Back when I was in the sixth grade, my whole family went out to go watch a baseball game… at the stadium.」

敢えてカタカナ英語で表すと「ワァン」。oneと聞き違うぐらいの曖昧発音です。2つ目はどうでしょう。

「I didn’t really care about baseball, but I was surprised by what I saw when we got there.」

敢えて現すならば「ワゥン」。曖昧母音ə(Schwa)は、どの母音にも属しませんので話者の気持ちでいい加減に変化をします。

whenを「ウェン」だと思い込んでいれば、一生ネイティブの英語は聞き取れませんので注意しましょう。

 

 

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