では、「音の変化」曼荼羅を使って、どうルールを理解すべきか見ていきましょう。

ここの曼荼羅で出てくるアルファベット同士が並ぶと、音の変化が起こると理解しましょう。

ここには、特に、n,m,l,t,dなどのアルファベットが目立って出ていると思います。

つまり、これらのアルファベットが並ぶ単語は、発音記号どおりの発音はされないため、教科書どおりの優等生の勉強ばかりしている人らは、またくネイティブの英語が聞き取れないというわけです。

これらの変化は、ようは生きた英語です。文化と一緒で、日々日々生き物のように英語の発音の仕方は成長しているのです。

今、この変化を覚えたらからと行って、10年後も同じ変化をするとは限らないということです。

ということで、文部省などはこんなあやふやな変化は教育プログラムに含めたりもしません。頭の固まった認められた型しか教えないのです。

とりあえず、例を出してみてみましょう。

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例えば、この曼荼羅では、アルファベットの組み合わせにより、音が変化することを表しています。

nを中心に、tかdのアルファベットが絡むと、発音が飛ばされる変化が起こります。

例えば、 internet(インターネット)は、ネイティブが発音すると「innernet」(イナ ネット)になります。

この変化の「間」と書いているのは、完全に脱落するのではなく、tの発音をさぼるような形で、微妙な「間」が入るイメージとなります。

同様に、nの前のtかdのアルファベットにも、発音が飛ばされる変化が起こります。

witnesses(ウィットネス)は、 wi’nesses(ウィッネス)となります。

「n」と「t/d」の間の相性が良いのか悪いのか、この2つのアルファベットが連なると、このような発音の化学反応が起こるのです。

この曼荼羅は、この「t/d」と、「弱母音」を挟んだ「n」、「m」、「l」とも科学反応が起こるルールを現しています。

例えば、「t/d + 弱母音 + n」のケースでは、真ん中の弱母音が「脱落」する事象が発生します。

「accident → accid’nt → acci’nt」という風に、「アクシデント」と発音せずに「アクシント」と音が脱落することがあります。

こんなルールを知らなければ、音だけで100回ヒアリングしても、聞き取れるわけはありません。

・「t/dとm」の並び : 「 let me see → le’ me see → lemme see」

・「t/dとl」の並び : 「exactly → exac’ly」

わかりましたでしょうか。この曼荼羅は、このようなアルファベットの並びによる音の変化のルールを1枚で表しているのです。

もう1度いいますが、覚える必要もありませんし、覚えることもできません。

発音で考察で紹介した「①発音記号」「②フォニックス」「③音の変化」は、これから始める長~い長~い「音読」の基礎知識となるものになります。

では、次からは「音読」に関する考察を続けたいと思います。

 

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