では、続いて「②フォニックスの習得」です。
フォニックスについては、日本の英語教育の中では採用されておりませんので、あまり聞いたことがないかと思います。
フォニックスには、発声学の学者の間でも賛否両論で、文部省もこれを正式な学習体系の一つとして取り入れておりません。
先の①で述べたJonson式発音記号こそが、今の日本の英語教育の選択肢ということです。
周囲にどれくらいの英語上達者がいるか、このグローバル社会で日本人がどれだけ英語に対するコンプレックスを持っているか、を見れば、現在の英語教育の成否は、見る人にとってどう映るでしょうか?
前項でも述べたとおり、Jonson式発音記号はアメリカ人は読めません。なんだこりゃ?という言われます。
フォニックスは、海外の小学生に入る前の幼児たちに、母国語である英語を教えるための手法です。
単語などを、アルファベット表記に沿って、一定のルールに従ってそのまま発音しようという概念です。
片や日本では、あいうえお表記に「aiueo」と合わせて、「我が幼稚園は英語教育を重視しているザマス」と得意げに間違った教育を施しています。
「a」を「ア」だなんて、間違ったことを平然に教える教育機関をどう思いますか?
フォニックスでは、「a」はLong Vowelsでは「エイ(ei)」、Short Vowelsでは「エア(ea)」です。
「うん、そうだね。常識だよね」と頷いてくれる人がこのブログを読んでいる人でも、どれくらいいるでしょうか?
「ローマ字」読みというのを開発したのは、世界の中でも日本だけです。
ひらがな50音に英語を便宜上当てはめた、英語を理解しやすいように構成された体系ですが、ローマ字教育の弊害というのが、このフォニックスを学べば学ぶほど、わかると思います。
この「②フォニックスの習得」も、知識として理解して貰えれば問題ありません。
全てのルールを記憶する必要もありませんし、どこかのフォニックス信者のように、只管つまらない反復練習を強要するつもりもありません。
自らが今まで学んでいたことが、どれだけ間違っていたかを認識することが目的です。
「i」は何て発音しますか? 日本の幼稚園児たちはローマ字読みで「イ」と発音しますが、海外の子供は「エ」と発音します。
「U」は、日本の子供たちは「ウ」。海外の子供たちは「ア」と発音します。
疑うようであれば、フォニックスを学びましょう。
そして、自らがどうしてこんな間違った教育を施されてきたのか呪うとともに、発音という分野の奥深さをまずは知っていきましょう。