では、発音記号をわかりやすく体系化をしてみましょう。
色々な教材により、紹介している発音記号の数自体の違います。
これは、学者によって、この発音とこの発音は微妙に違うから私はこう表記しますと、その学者さんの信念に基づいて表記を変えたりしています。
これがまた学習者を混乱させる要因ではあるのですが、まずは「単語耳」に記載されている
・子音の発音記号(24個)
・母音の発音記号(21個)
が、まず攻略すべき発音記号になります。
まずグルーピング化の第一ステップは、子音と母音のグルーピング化です。
このグルーピング化で、まず理解して欲しいところは、
子音:簡単(r以外)
母音:難解
という大きな括りを理解しておきましょう。
子音は、基本的に口の動きを理解すれば、それなりに発音できます。(rの発音は除きます)
母音は、非常に難解です。非英語圏の人たちにとっては、一生マスターできないと思われますので、安心してください。
わからないのが通常です。マスターしようなんて、夢にも思わないでください。
「難解」であることを理解する。非英語圏で暮らす学習者として、それだけわかれば十分なのです。
英語が苦手と言っている学習者は、何が「難解」であるか、ということすらわからない状態で「難解」と言っているから、ちんぷんかんぷんなのです。
まずは敵を知るところから初めて、何が発音学習にとって、「難解」なのかを理解しましょう。
何が難解なのかを、もう答えを述べてしまうと、
1)母音系(ア系の発音の区別)
2)lとrの発音の区別
この2つだけが、非英語圏の学習者にとって、難解な壁となります。
それ以外の、38個の発音記号は、口の形さえ理解してしまえば、それなりに発音も出来、機会を繰り返せば、聞き分けも可能です。
前者2つの難解な壁は、いくら学習しようが無理です。素直に諦めて「難解」であることだけを自覚し、そこに注ぐべき時間は別の学習に充てるのが吉です。
未来の先、もしかしたらどこかで第7感ぐらいの意識が覚醒し、マスターできる日が来るかもしれませんが、学習段階の学習者にとっては、「難解」であるという知識だけで十分なのです。