前回紹介した②「破裂音(b、p、t、d、k、g)の連続は音が省略される」の姉妹版です。
②´「破裂音(t、d)にthが続いた場合、破裂音(t、d)が省略される」です。このパターンは非常に頻出なので、意外と大事なルールになります。
「The sucky thing about being a part of all this is that my name and Miss Asahina’s are now floating around the campus, too.」
言わずもがな、過去紹介したルール「語末の破裂音は省略する」が適用されているだけの話ですが、後続に「th」が来ると「舌の流水」により、破裂音(d、t)の舌の形は省略され、すぐさま「th」の音に移行することを想像するに、「ああ、なるほど」という省略英語であるなと実感することでしょう。耳にも「t,d」の発音がされているかどうか、後続の「th」と被って微妙な発音に聞こえますが、「t,d」が発音されていないともう割り切って聞き取る方が楽のように思えます。そういったルールであるという知識を持って、ヒアリングにあたりましょう。
「We made a website, and now we see that the SOS Brigade’s fame at this school has skyrocketed!」
前置詞の「at」は機能語の弱形として、もともと[ət]とシュワ化しがちですが、後続の「th」と相まって「アッディス」と変化します。
「I made the SOS brigade, because that stuff’s totally boring!」
これは注意すべき変化です。「made the」の「d」の発音が欠落しているため、「メイザ」と発音されているため、「may the」と聞き間違える可能性がありますが、上記のルールで「d」が省略されていることを知っておきましょう。