舌を休めるネイティブのルール。その②「破裂音(b、p、t、d、k、g)の連続は音が省略される」の紹介です。
①同じ子音が並ぶ場合 (前の子音が省略)
②破裂音が並ぶ場合 (前の子音が省略)
③nの後ろにb、p、mが並ぶ場合(nがm化される)
このルールは、連続する単語の連続する末尾と冒頭がそれぞれ破裂音の場合、最初の破裂音が省略される変化となります。大事なのは、省略されるだけでなく、そこに微妙な「間」が発生するところが勘所です。では、早速例文を見ながら、その変化を確認してみましょう。
「We need to find club members.」
単語の語末の破裂音(t, d, p, b)は省略されやすいルールがありますが、そのルールに連続した子音ルールが重なると、音の変化がより確実に起こります。
「need to」⇒「nee’ to」
中学英語では「ニード トゥー」と学びましたが、このルールが適用されると「ニートゥ」となり、完全に「d」が脱落します。
「The conclusion was that there had to be a large time-gap between the time planes.」
この例でも「had」の語末の破裂音(d)が省略され、
「had to」⇒「ha’ to」(ヘァットゥー)
という変化が生じます。「d」自体が省略されているので、この音の流れから「had to」を連想するためには、もともとこのような音の変化をすることを知識として蓄えておく必要があります。学校では教えてくれません。
「You know, like the ones used to re-animate corpses.」
「She’s not too hard to look at, you know.」
上記の例も「d」の発音がどこにも見当たらなく省略されます。
「used to」⇒「use’ to」(ユーストゥー)
「hard to」⇒「har’ to」(ハートゥー)
いかがでしたか?では次回は、舌を休める省略リエゾンの③つ目「nの後ろにb、p、mが並ぶ場合(nがm化される)」を紹介したいと思います。