アルファベット「Y」の発音は、[j]と標記されますが、これは「半母音」と呼ばれる発音です。半母音とは「母音の性質を持つが、母音に比べて子音的要素の多い音」という分類で、wやyなどがそれにあたります。その「Y」で始まる単語ですが、連続する単語の末尾の「子音」によって、7色に変化します。まるでナックルボーラーのようです。種類としては、以下のような変化のパターンがあります。

①「t」+「Y」が一つに結合し、ch[ʧ]と発音
②「d」+「Y」が一つに結合し、j[ʤ]と発音
③「s」+「Y」が一つに結合し、sh[ʃ]もしくは、zh[ʒ]と発音
④「z」+「Y」が一つに結合し、zh[ʒ]と発音

それぞれ、例文を見てみましょう。

「Huh?! What did you just say to me?!」
「We were supposed to meet you at four, right?」
Get your butt back here, you’ve got thirty seconds!」

①②のパターンです。「you」自体が超頻出単語ですので、その「you」とつながるパターンが日常会話には頻出し、それが悉くこのルールで変化しております。

・「did you」→ 「di-jyou」  ([did ju] → [diʤu]) ※ジュと変化
・「meet you」 → 「mee-chou」  ([mi:t ju] → [mi:ʧu]) ※チュと変化
・「get your」  → 「ge-chour」  ([get ju] → [geʧɚ]) ※チュと変化

[j]という「Y」特有の発音が他の子音に置き換わっていることがわかります。よく聞きなれている変化ですので、そんな違和感はないでしょうか前の単語の語末「d」と「t」がトリガーで変化するルールを把握しておきましょう。では、③④の変化も見てみましょう。

「Well, that automatically makes you not normal, buddy.」

③④は、「s」もしくは「z」の後続の「y [j]」が、sh[ʃ]もしくは、zh[ʒ]に変化するルールです。上の例では、[s]の発音の後に、sh[ʃ]に変化している例です。

・「makes you」 ⇒ 「make-shou」(méɪkʃu)※シュと変化

例文はどう足掻いても「you」と聞き取れませんが、前の単語の語末の「s」と化学変化を及ぼし、sh[ʃ]に変化したことを理解して聞き取ると、話者によってこのように変化させていることに納得できないでしょうか。

「The Organization that I belong to has other espers besides yours true.」

③④のルールでzh[ʒ]に変化する場合は、アルファベット標記の「s」もしくは「z」で発音が[z]のときに発生します。上記の例では、besides [bəsὰɪdz]と、アルファベット標記は「s」ですが発音は[z]で、後続の「y [j]」はzh[ʒ]に変化します。

・「besides yours」 ⇒ 「beside-zyours」(bəsὰɪʒuɚz)※ジュと変化

つまり、besidesの[z]が後ろの[j]と変化し、末尾に繰り上げされた「d」が語末の破裂音として省略されて、上記のような発音となるのです。

 

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