複数の単語が集まった頻出の慣用句なども、ある程度一定の変化をします。そもそもリエゾンは隣り合った単語同士が「流水」のように舌が自然に動きやすい形になった結果ですので、このような慣用句は単語の並びが一緒であるので、変化も毎回同じです。

慣用句はなかなか覚えづらいモノもありますが、このように音の変化が激しいものほど「特色」があり、音を覚えることによって、記憶の定着化が図りやすいメリットもあります。音の変化が激しい慣用句こそ、感謝してその音から学ぶべきでしょう。ということで、「as far as」(~の限り)を紹介します。

「Therefore, we can say: if the human-beings who observed the universe hadn’t actually evolved as far as they did, then there wouldn’t be any observations, and the universe wouldn’t have anyone to acknowledge its existence.」

中学英語では、「アズ ファー アズ」と学びましたが、ネイティブの日常会話ではこういった慣用句は、もう一つの単語のように扱われ「(ァ)ズファラズ」と流れるように一気に発音されます。この慣用句の特色で言えば、冒頭の「as」がほぼほぼ省略される傾向にあります。もうこれは、ルールというより、一つの単語の発音だという感覚でまとめて認識したほうがよいと思います。他の例文も聞いてみましょう。

「Everyone else can go and do whatever they want as far as I’m concerned.」

もう「アズ ファー アズ」という頭で居ると、聞き取りすらできないのがおわかり頂けましたか?「ズファラズ」という頭で居ても、今晩の晩御飯のおかずの事など考えていると、ふっと文と文の間に挟まれた「as far as」などが音の洪水の中に紛れて認識できなくなるぐらいの崩れ方で、挿入されているのがおわかりになったでしょう。褌(ふんどし)を、女子の方は襦袢を絞めてかかるべしと、わかったかと思います。

もう一つ例文を乗せたかったのですが、Haruhi1-6話には、もう使われている場面がないので、文法的な紹介で締めくくりたいと思います。

◆「as far as」 と 「as long as」の違い

両方とも、「~の限り」という意味で学んだかと思いますが、その使用の違いは「知識」か「条件」の違いです。

As far as I know, he is a gay.
(俺の知る限りでは、奴はゲイだ)

As long as I stay here, you don’t have to fly in the air.
(俺がここにいる限り、おまえは空を飛ぶ必要はない)

 

 

 

 

 

 

 

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