「that」の発音です。学校では「ザット」と学びましたが、英会話中では様々な音に変化します。大きく大別すると、

① ザェア [ðæ] (名詞の前にthatが置かれた場合)
② ザ [ðə] (①以外、theの発音とほぼ同じ)
③ ナ [nə] (前の単語の発音がnで終わる場合)
④ ナェア [næ] ダェア [dæ](文頭に置かれた場合)

まず、語尾のtの発音はされません。そして、我々が学んだ「ザ」始まることはありません。カタカナで標記するのは元々難しいですが、「ダ」もしくは「ナ」で始まる感覚の方が近い音に変化します。では、見てみましょう。

「Hey, that stuff you were saying when you were introducing yourself, were you serious about all that?」

「What about the stuff I was saying?」

冒頭の2つの「that」は、「① ザェア [ðæ] (名詞の前にthatが置かれた場合)」の発音であり、後続の「the」は「② ザ [ðə] (①以外、theの発音とほぼ同じ)」の発音となり、聞き分けは可能かと思います。このように名詞にかかるthatはアクセントを持って「ザェア 」と発音されます。※2つめのthatは後ろに(stuff)が省略されています。

「You see, the elders in the Organization believe that this world is sort of like a dream that a certain entity is showing us.」

一方、次の接続詞として使われているthatは、「② ザ [ðə] (①以外、theの発音とほぼ同じ)」となり、ほぼほぼ「the」と聞き分けることは不可能なほど、従来の「ザット」の発音からはかけ離れた発音となっております。ここはもう文脈で判断するしかありませんが、判断がつかなくても英文の中身さえ捉えられればいいので、こういう音の変化をするものだと知識レベルで知ったうえで、「聞き取れないものだ」と開き直って、正直あまり気にしないようにした方が良いです。

これ以上にもっと、省略される場合があります。見てみましょう。

「Sometimes, I get the feeling that we’re all just a bunch of clowns standing on our tiptoes at the edge of a great abyss.」

ここでの「that」の発音は、

③ ナ [nə] (前の単語の発音がnで終わる場合)

が適応されます。前の単語の「feeling」の語尾の「-ing」の「g」は発音しません。ですからscript上は「g」で終わっていますが、発音上は「n」で終わっているため、nに続くthの発音は「n化」するために、発音は③の「ナ」と変化します。

後続の「we’re」の発音はワァとなりますので、「ナワァ」となります。これらルールを知らない限り、1億回、血が滲むぐらい唇を噛み切りながらヒアリングしようが、「ナワァ」が「that we’re」などと聞き取ることは出来ません。一生使うことのない英単語を覚えるより、こういった頻出の中学で学んだ単語がどう発音されるかを覚えた方が英語力がアップするのは言うまでもないでしょう。

では、最後の④の発音を紹介しましょう。

That’s another thing.」

文頭に置かれたTHは、「ザッツ」ではなく、「ダッツ」もしくは早口で「ナッツ」となります。

④ ナェア [næ] ダェア [dæ](文頭に置かれた場合)

That is all.」

例文でも、カタカナで表現するならば「ダッツ」もしくは「ナッツ」と表現したほうが耳も納得する音かと思います。

以上、thatの7変化。色々な音に変化するパターンでした。

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