中学校の先生からは、“There is”「ゼアリズ」や“There was”「ゼアワズ」と学びました。ですが、実際の英会話ではネイティブはそうとは発言しません。Script上では“There is”や“There was”と記述されていても、短縮して両方とも”There’s“「ゼアズ」と発音します。見てみましょう。
「To me, it seemed like there was a ton of people there.」
目を瞑ってScriptを見ずに聞いても、there was が含まれることに気がつかないでしょう。そして、Scriptを見て聞いてthere was はthere’sと短縮され、かつ「ゼアズ」と発音される形と知っても、なかなか聞き取ることが難しいでしょう。マシンガンのように省略英語を乱射するネイティブの英語なら、なおさらです。
「知識×経験×熱意」=英語力!
負けずに、生の英語に触れるべく、アニメをガンガン見ていきましょう!さぁ、次です。
「If there is danger, you are the first target.」
これは「ゼアス」という発音はわかりやすいですが、我々が習ってきたthere is「ゼアリズ」ではありません。
「There was someone I needed to talk to.」
ここの例では、there was「ゼアワズ」ですが、ほぼほぼ「ゼアズ」と発音されています。ネイティブは、there is も there wasも、省略英語では両方「ゼアス」と発音します。ネイティブにとっては、現在だろうか過去だろうが、自分の発音が楽になるんであれば、どうでもいいことなんです。聞き手が文脈で判断しろ、聞き逃したら聞き手の落ち度、という徹底的な個人主義の彼奴らが発声している言語ですので、ヒアリングの際は歯を喰いしばりながら立ち向かう必要があります。
ですが、リエゾンの変化のルールは数えるほどしかありません。しっかりと高校時代に学んでおけば、こんな苦労をすることはありませんでしたが、文部省から派遣された英語教師はこういった知識を持ち合わせていな・・・・・・いやいや、文部省からの英語教育カリキュラムに、こういった生きた英語に大事なルールは教えるようにはなっていないのです。
日本人は世界から見て英語が苦手な人種と言われておりますが、幼少からの英語教育に問題があるように思えます。ですが嘆いても仕方がありません。リカバリは充分可能なので、しっかりとリエゾンのルールを学ぶようにしましょう。