動詞の過去形・過去分詞系のedで終わる形ですが、我々は学校では「~ト」「~ド」と学んできましたが、ネイティブが文中でそれを発音すると、その語尾の発音が消失するケースがよく発生します。

「Is that supposed to be funny?」(これ、笑うところ?)

有名なシーンですが「be supposed to ~」の発音は「サポウス・トゥー」と聞こえるでしょう。学校で習ってきた「サポウズト・トゥー」とはならないのです。それは、以下の英語リエゾンのルールで音が変化してしまうからです。

・語末の「t / d / k / p」は消えやすい
・前の単語の最後のスペルが「t / d」で、次の単語の最初が子音の場合も、その「t / d」はよく消える

つまり、ほとんどのケースで動詞の過去形の「ed」の発音は消えることが多いのです。現在か過去かというのは、会話の中でかなり重要なポイントだと思いますが、彼奴らにとってはそれすら省略の対象です。次の例も見てみましょう。

「Everywhere I looked, I saw people. On the other side of the stadium, the people looked so small like little moving grains of rice.」

2回「looked」という過去形が出てきますが、1回目のlookedは「語末の「t / d / k / p」は消えやすい」のため語尾の「-ed」が消えており、2回目のlookedは「前の単語の最後のスペルが「t / d」で、次の単語の最初が子音の場合も、その「t / d」はよく消える」のルールに基づき、「-ed」が消えています。では、聞いてみましょう。

よく聞くと微かにlookの後に口の形だけ「t / d」の形にして、息だけ微かに吐いているような破裂音だけが耳に残ります。こういった変化のルールを知らなければ、ただの現在形にしか聞こえません。

「And just like that, Haruhi procured a state-of-the-art computer. It was only then, she learned that the literary club wasn’t wired for Internet use. So she called the computer club over to run a LAN cable between our rooms.」

次の例です。1つ目の「procured」は、後ろに続くの「a state-of-the-art computer」なので母音で続くのしっかり「プロキュアード」と発音しています。その後の「learned」「wired」、そして「called」を聞いてみてください。全て後続の単語は子音が続いているため、全て現在形っぽく発音しているのがわかるでしょう。

全てが全てこのルールに当てはまることはありません。このルールに順守するかどうかは話者に寄って決まるからです。髭のシルクハットの英国紳士であれば、綺麗な英語で発音してくれるでしょうし、アニメのTシャツを着たトムなら砕けた英語で話すことでしょう。大事なことは、彼奴らはこういう変化をしてくる可能性があるという知識をしっかりと得て、それに対して身構えることでしょう。

※自分が発音するときは、決してこのルールを使うことは必要ありません。彼奴らにとってはジャパニーズイングリッシュは、一定のルールに基づいた聞きやすい部類なので、粋がって部分部分こういうルールを使うと、聞き手にとって混乱の元ですから、ここで紹介しているルールは、あくまでもヒアリングの時の引き出しとして持っておくことに留めてください。

 

 

 

 

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