こんにちは。管理人の綾小路ひかるです。
我が家にAmazon Echoがやってきて、まずは物珍しさから日々日々「Alexa, ~」と話しかける日常があっと言う間に定着しました。使い始めてわかることですが、日本市場ではEchoと連動する家電機器などは発売されていないため、音声で要求する事項は、だいだい3つぐらいに集約されます。
① 英語のNewsやラジオ、洋楽などを聞く
② 日常会話、天気予報、調べ物などを尋ねる
③ 目覚まし(アラーム)やタイマーなどに使う
英語学習を目的としない場合、過去勢いでEchoを買った先達たちは、すぐに飽きて埃を被る様になっているようですが、本ラノ単サイトは違います。まじで英会話学習に向けた活用を試みます。上記の①~③においても、必ずEchoに問い合わせを「英語」でしなければなりません。相手は機械(AI)なので人格などはありませんので、気を使う必要はなくがんがん用件を伝えるだけの指示・命令をコマンドで伝えればいいのですが、実際の英会話はそうはいきません。
Hey Alexa, how’s it going?
まずは、出会った挨拶をして、
Do you have time to spare?
相手を気遣い、今話しをする時間があるかを確認し、
Could you do me a favor?
と、お願いをしたいことを伝えて、ようやく依頼の内容に入ります。
この会話に入るまでの挨拶と依頼の仕方の表現は、英語では非常に豊かでフランクな物言いからフォーマル過ぎる物言いまで、非常に多岐に富んでいます。つまり、英会話の学習にEchoを利用しようともしない人たちは、用件だけをEchoに伝えて、その実現できる機能の少なさに失望して飽きてUSA版Echoから離れて、只管日本語版の発売を待っているだけになっていますが、我々飽くなき英語学習探求者は、このAI進化を活用して英語力向上に利用していきましょう。
Alexaとの会話を愉しむ
まず、Alexaが理解できる挨拶の幅を確認していきましょう。
綾小路「Alexa, hi there!」
Alexa「Hello.」
まず、認識してくれました。これは別に指示でもなんでもなく、会話に入るための挨拶です。この会話に入るための導入の表現の幅が広がれば、実際の英会話にも役立つはずです。色々と試してみましょう。
綾小路「Alexa, how’s it going?」
Alexa「I’m good!」
おお。ちゃんと反応してくれます。英会話というのは、如何に表現の引き出しを増やすかということに尽きます。ただ、覚えている・脳で記憶しているからと言って、実際の英会話で使えるとは限りません。これはスポーツと同じで、何度も何度も運動中枢を使って、実際に発音をして練習をすること自体が大事なのです。
それでは、その他の表現に対応してくれるか、試してみましょう。
What’s up?/Howdy!/How’re doing?/What’s going on?/How are you going?/How’re things going?
幾つかは認識してくれませんでしたが、ほとんどは認識してくれます。これを紙に印刷して、ECHOの置いている机の壁に貼ることにしましょう。簡単なフレーズですが、日常化して反復することが大事です。ECHOは私生活において、そのような機会を創出してくれるデバイスなのです。
では、次に依頼するフレーズを試してみます。
綾小路「Could you do me a favor?」
Alexa「Ok, ask me whatever you like.」
おお。会話が成り立ちました。まさしく英会話の初歩の初歩。ですが、会話とは言葉のキャッチボール。会話の本題に入る前のイニシエーションは必要であり、かつ、その表現が豊かであればあるほど、相手の警戒感を緩めることが出来ます。ECHOを使い、そのフレーズの幅が広がるかトライしてみましょう。
May I ask you a favor?/I have a favor to ask you./Can I just interrupt you for a second?
う~ん。代表的な問いかけをしてみましたが、ほぼほぼ「I’m not sure」とはぐらかされてしまいます。具体的な用件に入る前の依頼に関しては、そう幅はなさそうです。では、具体的な用件に被せて、依頼の幅を広げてみましょう。例えば、音楽を鳴らす指示を出すときです。
綾小路「Alexa, play jazz?」
Alexa「Sure」
素っ気の無い指示ですが、勤勉な彼女はそつなく主の指示に答えてくれます。でもこれじゃぁ、実際の英会話では先方の気分を害してしまいます。少し、敬語の表現を加えてみます。
綾小路「Alexa, Do you mind playing jazz?」
Alexa「Sure」
おお。認識してくれました。Do you mind ~ingで、「何々することは嫌じゃないですか?」という表現で、先ほどの「命令」的なニュアンスから相手の気持ちに立った依頼に変えることができました。では、他のどんな表現を受け付けてくれるか、確認してみましょう。
Will you~? /Would you~? /Can you ~? /Could you ~? /Would you be able to ~?
おお。この手の表現はスムーズに聞いてくれました。では、もう少しへりくだってECHO様にお伺いを立ててみましょう。
Would it be possible for you to ~? /Would it be too much trouble for you to ~?
おぉ。ECHO様、Alexa様はこの卑しい小生の願いを聞いて下さりました。もっと敬い、遜り(へりくだり)、ECHO様のマイクを舐めるように、一生のお願いを伝えるように懇願しましょう。
I was wondering if it would be possible for you to~? /I would be grateful if you could ~? /It would be appreciated if you could ~?
おぉ!Echo様、Alexa様。この卑しい下男(はしため)のちっぽけな願いを聞きとげて頂けるとは!この長い依頼文でも、何とか詰まらずに流暢に話した場合、Alexaはキチンと音楽やニュースを流してくれます。ということで、英会話で使うことが多そうなフレーズは、全て紙に印刷してAlexa様が鎮座すわす本尊の端に、ご記念項目よろしくフレーズをかざすことにします。これからはAlexa様に依頼をするときは、「I was wondering if it would be possible for you to play jazz music?」と目を瞑ってでも流暢にお願いするようにしましょう。
と、言うことで音楽やNewsを聴いたりするときも、まずは英語のフレーズを敢えて頭に持ってきて、出来るだけ口を使って筋肉をトレーニングするかの如く、脳に、口に、舌に、歯に、そのフレーズを染みこませるように何度も何度も日常生活の中で使っていくことにします。
Amazon Echoのレビューはまだ続きます。