英語学習の要になるのは「音読」であると、私は常々思っています。
「文法」や「単語」をある程度学んでも、結局聞き取れて話せないと英語はまったく役に立ちません。
その2つの能力を効率よく伸ばす訓練は、やはり取りも直さず「音読」であるからです。
言葉は「音」から生まれたました。赤ん坊も「耳」から言葉を覚え、それを何度も真似て言葉を習得していきます。
脳を科学的に分析していくと、目で言葉を覚えるより、音で言葉を覚えたほうがより効果的であるという結果が出ています。
「音読」の考察では、その脳の仕組みと音読の効果を紹介していきたいと思います。
①教材の選定
巷には音読に関する教材が山ほどあります。
音読に関しては、教材の選定が非常に大事になります。まず教材は必ず「あなたの実力よりも少し難しい適度な難易度の教材」を選ぶようにしてください。
難しすぎると、脳がまったく追いつけず、音読学習にすらなりません。
簡単すぎると、脳がすぐ厭きてしまい、刺激が足りません。簡単すぎる教材は、時間の無駄です。
大事なのは「適度な難易度」。脳が興味を持ち、慣れてくると脳の処理に余裕が生じ、その余裕により新しい情報を認知できるレベルが相応しいです。
具体的に何を言いたいかというと、音読は繰り返し「繰り返す」ことが基本です。同じ教材を何度も何度も繰り返すことに意味があります。
暗記するぐらい、耳に「音像」が残って自然に思い出せるぐらい、何度も繰り返すことが基本です。その繰り返しの過程で、
1)こういう時には、このような「言い回し」をするのだな。
2)この単語の並びでは、このような「音の変化」をするのだな。
3)この英文には、知らない単語やイディオムがあるぞ、覚えておこう。
という新たな意識を、先ほど述べた「脳の処理の余裕」で、認知することが音読の基本となります。
そのため、教材は「何度も繰り返すことのできる飽きない教材」、「自分のレベルに合わせて、適度に難しい教材」であることが大事です。
ラノ単で紹介する適度に難しい教材とは、ずばり「北米版アニメ」になります。
アニメを加工して、音読教材にするコンテンツを公開する予定です。