巷には「英語発音」に関する学習本が一杯あります。
それは、日本で英語学習の発音という分野において採用している「Jones式発音記号」を、如何にネイティブぽく発音するかの技術や手法について、記述されているものです。
既に述べましたが、「Jones式発音記号」を採用して英語学習を啓蒙している国などはマイナーであり、マッチポンプのようにマイナーな英語学習理論を掲げ、その学習方法の教本を売りつけるという図式が見え隠れしているかと思います。
日本人が英語コンプレックスを長年引きずっているのも、こういった学習体系の見直しが必要なのかとも思いますが、そこはまた別議論などでここでは割愛します。
さて、この「Jones式発音記号」を扱った学習理論は、非英語圏の学習者に対して、「便宜的に英語発音をそれらしく読ませる」という手法には秀でています。
しかし、その「それらしく読ませた」発音が、ネイティブに通用するかは、まったく別次元の問題です。
「f」の発音で、下唇を噛んで発音したぐらいで、我々の英語がネイティブに伝わるはずもありません。
ですが、まず「知識」というレベルで、口の形をどのようにして、声流をコントロールすれば、それっぽく発音できるかの「技術」は知っておくべきです。
それを、ネイティブとの会話の実践の中で実施しようなんて、夢にも思ってはいけません。
非英語圏の素人が、真似事のような発音をしても、ネイティブの相手を混乱させるだけです。
コミュニケーションの場では、しっかりと「カタカナ英語」で伝えたほうが、何倍も通用します。
まず、ステップ①「発音記号を習得する」の段階では、「知識」のレベルで、それっぽく発音できる「技術」を知っておきましょう。
それは、スピーキングというよりも、リスニングで役立つ技術体系であるからです。
では、次にどのような教材を使って学習すべきかを紹介したいと思います。