前回のブログで書いた発音勉強のステップ論について述べます。
まずは「①発音記号の習得」です。
皆さんは、発音記号は読めますでしょうか?
まずは「発音記号」とは何か?というところから解説いたします。
言語というのは、太古の時代では、まず「文字」というのが存在していませんでした。
小さなコミュニティの中だけでのコミュニケーションで事足りる時代の話です。
人間たちの活動の場が、時代の進化とともに広がり、遠方の人とコミュニケーションを図らないといけない時代がやってきます。
そこで開発されたのが「文字」です。
文字は、便宜的に口頭で話されていた言語を、文字に変換した技法です。
「便宜的に」と表現したのは、100%、音を文字で表現しきれないという欠陥があるからです。
その文字の発音を、できるだけ補完しようと作られたのが「発音記号」です。
実は、英語の発音記号というのは、色々な派閥が存在します。
言葉というのは、時代とともに変化し、成長し、変化していっています。
我々が今話している「日本語」も、時代とともに変化し、使われ方もどんどん変わってきています。
「発音記号」も、便宜上、文字を音に変換させる読み型を示す技術体系ですが、様々な学者が我が学問の詠み方こそ正統、と色々と不毛な戦いを繰り広げているのです。
と、言うことで辞書や参考書によっては、異なる「発音記号」というのが存在しており、これが学習者を混乱させている要因のひとつでもあります。
そして、発音記号なるものを使って勉強しているのは、世界ではマイナーな事実を知っておきましょう。
英語圏の人たちは、発音記号など読めません。学校で教えていないからです。
英語圏では、次項で説明する「フォニックス」などを使って、幼児時代から単語の読み方のルールから学ぶからです。
日本の文部省が定めた英語学習方針では、Jones式発音記号というものが採用されています。
日本で英語学習をする限り、巷に溢れている教材の発音記号は、この方式が採用されていますの、我々は方便として、この学習体系に則って進めいくことが効果的ではあると言えます。
非英語圏の学習者にとっては、この発音記号というのは、コンパクトに英語発音を擬似的に表現しているということにおいては、優れた学習補完教材かとは思います。
ただ、これだけで十分かといえばそうではありません。
英語発音には、とてもとても奥深いルールなどが存在しているからです。
ですが、まずはその基礎として、この「Jones式発音記号」を、自ら発音できるようにしておきましょう。
次項では、もう少し突っ込んだ学習方法について、述べたいと思います。