前回のあらすじ)バグランドから漂う腸チフス菌にやられたゲリ雄。腸系の病には強いゲリ雄ですら、その腸チフス菌は強力だった。最大スタミナが20から10にダウンし、出発1時間後にこの旅、最大のピンチを迎える。どうする、ゲリ雄?
必死にアナランドに戻ろうと、カントパーニの門にタップするゲリ雄。しかし、無情にも選択肢は前に進むそれしかありません。ふと、駐留地の入り口で先ほどのコスプレ男が「遠目」の能力でゲリ雄を見ていることを思い出すと、ゲリ雄は少しゴホンと咳払いをします。どうやら、前に進むしかないと腹をくくったようです。
見れば、道は東に続くカントパーニへの道。加えて、北へ抜ける道。どうも選択肢は、原作どおりとは行かないようです。ですが、ゲリ雄は素直にカントパーニの村へ続く旗へ自身をドラッグします。
Google翻訳を使い、短い英文ですが、知ってそうで確実に覚えていない単語をクリックして意味に触れます。ラノ単の勉強法でも説明しましたが、英単語は「覚える」ものではありません。覚えようと思っても覚えられるものではなりません。日常、英語に触れる中で知らない間に「知っていた」という状態になることが肝要です。
どこかの大学の偉い大学教授「ゲリ雄よ・・・多読では、辞書を引いては・・・」(脳内の声)
ゲリ雄もGoogle翻訳の操作に慣れて来たのか、0コンマ数秒/1wordの速さで不明確な単語の意味を追っていきます。
crest:頂点に達する
hillock:小丘
downward:〔位置が〕下に、下って
ゲリ雄「他に道はあるのか・・・?(Look for a way around)」
ゲリ雄も少しずつ気付いて来ましたが、このスマホ版Sorcery!。原作はベースとは言え、自由度が格段に上がっています。原作では否応なしにカントパーニーの村に辿り着いたそれが、どうやらカントパーニの村すら通らずに進む選択肢も用意されているようです。
It would be better:~したほうが賢明だ
weary:〔重労働などで肉体的に〕疲れた
trek:〔難儀な〕旅行、遠い距離
何と南に方にも青い旗が見えます。カントパーニの村以外にも、北へ抜ける道。南に迂回する道。inkle社は往年のソーサーリーファンを愉しませるべく、中々自由度の高い選択肢を用意してくれているようです。600円程度のこのソフトにそこまで情熱をかけるinkle社。一体、何者なのでしょうか。
ゲリ雄「ふん」
腸チフスに犯され下腹を押さえつつも、ゲリ雄もこう見えても冒険者です。目の前の冒険は3度の飯よりも好きな男です。往年の原作ソーサリーのオールドファンでも見ぬ新たな選択肢。ゲリ雄も興味がわかないはずはありません。さぁ、行きましょう。ゲリ雄。
そして、ゲリ雄は原作どおり、カントパーニの村を選択します。
寂れた村ですが、宿屋や道具屋がある一つ目の村、カントパーニです。原作ではここでは色々と買い物が出来たはずです。カントパーニの寂れた村々の情景が描かれています。村々の小屋の戸口から、往来するゲリ雄の姿を奇異の目が追っています。すると、一人の村人が現れ、ゲリ雄の前に立ちはだかります。
handle:〔問題などに〕対処する、処理する
proper:適した、適切な
round:丸い
bright:〔色が〕鮮やかな
thatched:わらぶき屋根の
unchallenged:問題にされていない
dwelling:住居
ゲリ雄「退け、畳むぞ・・・(Threaten him.)」
さすがDQNのゲリ雄。初対面の相手には、威圧的に出ます。低学歴・低収入・低ルックスのコンプレックスの塊のDQNが生き残るには、相手を威圧して優位に立たないと自尊心が維持できません。20年ローンでも大きな車を買い、ナンバープレートもゾロ目にしないと、日々日々不安で一般道路にも出ることができません。憎い。憎い。同学年の成功者が憎い。自分以外の他人は、全て敵です。
村人「へへへ、旦那。一体、こんな寂れた村に何の御用で?」
threaten:脅す
command:命令を下す
bold:勇敢な
そんなゲリ雄の卑屈なオーラに下手に出る村人に、ゲリ雄は横柄な態度で物言います。
ゲリ雄「旅路の仕度をしたい。道具屋へ案内しろ(I want to buy equipment.)」
そうです。アナランドでは、コミュ障のゲリ雄は食料一つ買うことが出来ませんでした。道具袋の中身は空っぽですが、金はあります。金です。世の中、金で買えないものはないのです。ゲリ雄はふと、中学時代の京子ちゃんの事を思い出し、「金だ・・・」と小さく呟きます。旅はまだ始まったばかりです。
grunt:〔ブタのように〕低いうなり声を上げる
with a motion:手振りで
すると、マップ上に「The Storage House」という青い旗が現れます。待望の道具屋の出現です。さぁ、爆買いをしましょう。
中に入ると小太りの道具屋のおやじがテーブルに座っている模様です。僅か2行ほどの英文でも、分からない単語が出てきれば、ゲリ雄はGoogle翻訳でちゃっちゃと訳を確認します。どうするゲリ雄?
quartermaster:補給係
somewhat:いくらか、少々、幾分か
plumper:肉付きの良い人
(Stride Over to him)
ずかずかと土足で部屋に上がりこみ、胸倉を掴みゲリ雄は言います。(原文のまま)
ゲリ雄「物を売れ。金はある。5秒以内だ」
道具屋のおやじは、急いで店の品物をテーブルの上に並べて、ゲリ雄にそれを紹介します。選択肢に色々な商品が現れました。ポーション、笛、武器、鞄、宝石、さまざまな物が並べられています。ゲリ雄は卑下た笑みを浮かべながら、頬骨をさすり、ポケットの中の金貨をじゃらりじゃらりと確かめます。
さぁ、何から買いましょうか?
wares:商品
startle:吃驚させる
hustle:乱暴に押す、押し進む
wag:しきりに動く
ahem:エヘン◆せき払いをする時、人の注意を引く時などの発声
Sorcery!攻略5日目「カントパーニの村2」に続く