オリジナルラノベを書いてみよう
ラノ単を始める基礎として、まずはあなた自身が「ラノベ」を書くところから始めます。
別に誰に見せる小説でもありませんので、気ままに思いのまま、あなたの想いを綴りましょう。
ラノ単勉強法が、意外と継続出来るのは、この創作段階が楽しいからです。
無味乾燥な英語参考書を机の前で開くよりも、格段楽しいはずです。
理論編でも述べた通り、このラノベの主人公は、恥ずかしながらも「同姓同名」で書き始めます。
小説の世界観は、何でも良いです。あなたが興味を持つ分野の方が書き出しやすいでしょう。
また、既存の一般作品(小説・漫画・アニメ)の二次創作的な出だしの方が、書き易いかもしれません。
兎に角、あなたの脳にインパクトを与える、悶絶するようなラノベが必要です。
そこには、あなたの憧れの異性をどんどん登場させましょう。理論編で述べた通り、萌えと記憶は密接に関係しています。
相思相愛の冒険活劇でもよし。支離滅裂なハーレム展開でもよし。
どんどん創作意欲と欲望の赴くまま、ラノベを綴ってください。
ある程度の分量が溜まったら、それを「世界で一つだけのあなただけの英語教材」に仕上げていきます。
世界で一つだけのあなただけの英語教材
では、次にその書いたオリジナルラノベを、あなただけの英語教材に仕上げていきます。
これに関しては、本サイトで公開しているコンテンツを参照頂ければと思います。
あなたの作品を、適当なサイズで区切り、その本文の日本語をチョイスし、辞書を使って英語に変えれば終わりです。
ラノ単の学習法の骨子は、話のストーリーを母国語で把握してから、そのストーリーにマッチする英単語を、エピソード記憶を活用して印象づける勉強法です。
そのチョイスする日本語の単語についても、コツが必要になります。
理論編で説明した通り、ここでは「マジックワード7」「記憶しやすい品詞としての名詞」「7つの単語の関連性」を意識して、単語をチョイスする必要があります。
理論編で説明した通り、覚えるべき2万語の単語の中の半数以上の品詞が「名詞」です。
名詞は具体的な形を想像できるため、他の品詞よりも覚えやすい傾向があります。
ラノ単では、この英語に変える日本語をピックアップする時に、工夫を懲らしています。
まず、7単語の中でピックアップする単語の半数は「名詞」とします。
また、エピソード記憶内で覚えるべき単語の品詞の並び(順番)を固定化します。
これは、次項で説明する「ラノ単の記憶方法」でも説明しますが、覚えるべき単語の並びを固定化することで、記憶の労力を緩和させるためです。
本HPで公開しているコンテンツは、その単語の並びを、
1.名詞
2.動詞
3.名詞
4.形容詞
5.名詞
6.イディオム
7.名詞
の並びで、完全固定化しています。
(え?副詞は?と思われる方もいるでしょうが、副詞はなくても英語文は成り立ちます。後回し、後回しです)
順番を固定化することで、記憶できたかどうかの思い出す作業の段階で、この並びの固定化が非常に役に立ちます。
1度、ラノ単専用アプリをインストールして、学習を実践してみればわかるでしょう。
さて。7つの品詞を固定するだけでは、まだまだ工夫が足りません。
ラノ単では、理論編で説明したとおり、7つの単語を一つのチャンク(塊)と捉えます。
理想は、「1.名詞」さえ思い出せば、残りの6つの単語が芋蔓式に連想できる状態が望ましいです。
その状態にするためには、その並ぶ7つの単語同士は、意味的にも連想できるチョイスが望ましいです。
公開コンテンツの第1-1話の例でいけば、
透明人間(名詞)⇒ 服を脱ぐ(動詞)⇒ 衣類(名詞)⇒ 肌寒い(形容詞)⇒ 裸(名詞)⇒ 恥ずかしい(イディオム)⇒ 露出狂(名詞)
という並びで構成されています。
世間で出版されている単語教材の無作為な頻出の流れに比べると、連想しやすいことは一目瞭然でしょう。
マジックワード7の理論からある通り、人間は7±2(5~9)の単語は、一つの塊として記憶しやすいとあります。
ラノ単では、この7つの単語から構成されるあなたのオリジナルラノベを「項」と呼びます。
そして、「項」を7項あつめたものを「話」と名付けています。
公開コンテンツでは、さらに工夫が施されており、1話の中の各7項の冒頭の単語(名詞)が、同様にエピソードとして連想しやすい配列となってています。
公開コンテンツでの1話の例で見れば、
透明人間(第1項)⇒ 美少女(第2項)⇒ 制服(第3項)⇒ 更衣室(第4項)⇒ 変質者(第5項)⇒ 女子便所(第6項)⇒ 逮捕(第7項)
話の中の項を並べて、1つの物語(エピソード)を連想しやすくなっています。例えば・・・
「透明人間が美少女の制服を更衣室で盗んで変質者としての女子便所で逮捕される」
と、連想して貰えればいいと思います。
つまり、ラノ単学習を重ねていくと、最初の「透明人間」さえ連想すれば、残り48個の単語が芋蔓式に出てくる状態に自然に脳が感応するようになるのです。これは、私の経験から来る実話です。
このような考慮をしながら「世界で一つだけのあなただけの英語教材」を作っていく勉強法が、ラノ単の基本となります。
ラノ単の学習スタイル
では、作成した教材をどのような頻度でどれくらいの時間をかけていけば良いのでしょうか?
まず理論編でも述べた通り、10年は続けなければ、脳に英単語は定着しません。
10年も続けるとなると、かなりの継続力が必要ですが、最近は恵まれた時代となりました。
スマホという便利なツールが身近に利用できます。
本HPで公開しているスマホアプリ「ラノ単」は、本HPで公開しているオリジナルコンテンツを無料で全て閲覧できます。
また学んだ教材は、忘却曲線に沿ったタイミングで永遠に、ひたすらリマインドしてくれます。
このようなサポートツールのおかげで、別に今完璧に覚えなくても良い、然るべき未来のタイミングで、またリマインドしてくれる、という安心感が芽生えます。
ラノ単の学習法で大事なことは、継続させることです。
つまり、学習を行うときに心がけることは
・単語を覚えようとしない
・できるだけ時間をかけない
・継続させることを主眼におく
ということです。
脳の記憶というメカニズムは、理論編でも説明した通り「忘れる」ことを毎日徹底的に行っています。
どんだけ勉強しても、忘れてしまうのです。
それは、英語勉強で挫折した本HPを見ている方々も痛感していることだと思います。
端から「覚えようという心構え自体が女々しい」というぐらいの気概が丁度いいです。
自身で書いたラノベを読みながら「英単語をたしなむ」ぐらいの感覚で、斜めで眺めるぐらいが丁度いいのです。
そして、7つの英単語のチャンクを覚える際の心構えとしては、母国語を優先して覚えることに徹してください。
極端な話、母国語の単語の流れのみを覚えるだけでもいいです。
え?英単語は覚えなくていいの?と思われるでしょうが、何度も何度も忘却曲線に沿った復習を繰り返して来ると不思議なことが起こります。
いつの間にか「日本語=英単語」の対で、しっかりと記憶に定着化されるタイミングが来るのです。
つまり、大事なことはその定着の時が来るまで、学習を継続させることです。
継続させるために、この学習自体が「苦」に感じるようなことは、極力排除すべきです。
完璧を求めると、先に進めなくなります。
7つの単語の日本語の並びだけを覚えてるだけでOKとするのも、学習のハードルを下げるためです。
時間をかけ過ぎると、時間のない現代人は、いつの間にかおざなりにしてしまいます。
出来るだけ学習の労力を最小化させながら、自らの生活の中の習慣化の一つとして組み入れるのが良いでしょう。
朝の通勤時間。トイレ休憩。昼ごはんを食べながら。電車待ちの時間。
あなたの生活の中で、様々な隙間時間があるでしょう。そういった時間を利用して、学習を継続させましょう。
そして、1度学習したコンテンツは、絶対に「思い出さない」こと。「忘れる」という儀式を、何度も何度も脳内で通過させることこそが大事です。
何度か目に忘れる際に、脳は「もしかしたらこの情報は生き残るために必要な情報なのではないか。なにぜ、こう何度も目にするには、生きる上で必要な情報であるはずだ」と、勘違いするタイミングが来るのです。
脳とはそのように作られているです。
好きこそ物の上手なれ
さて。ここまで来れば、あなたのオリジナルラノベをどんどん書いて行けばいいでしょう。
あなたにとって面白いラノベを精力的に書くためには、外的な刺激が必要です。
例えば、感動した映画。ゲーム。漫画。ドラマ。
感化されたキャラクターや世界観などに触れ、どんどんその材料をあなたのラノベに投下すれば良いのです。
あなただけの教材です。他の誰が見るわけではありません。
著作権なども気にせず、どんどん暴走するが如く物語を綴りましょう。
ここで言いたいことは、好きな分野があれば、とことんそれを極めて欲しいということです。
英語勉強と称して、つまらない参考書を開いて勉強するぐらいなら、アニメの1クールや2クールぐらいを見ていた方が、あなたにとって役に立つ経験になるはずです。
人は名作に触れるたびに、新たな感動と出会います。
その感動は、ちっぽけな英語の参考書などからは絶対に得られない感動です。
その気持ちを、オリジナルラノベにぶつけ、そのラノベを教材に仕上げ、教材をあなたにとって掛け替えのない物に昇華させていくのです。
学校の先生などが聞いたら卒倒するような話でしょうが、「勉強するぐらいなら、映画を見ろ。読書をしろ。ゲームをしろ。漫画・アニメを見ろ」。
好きなジャンルから得られる情報というのは、あなたにとってとても価値があるものなのです。
ここで、一旦ラノ単の基礎編は終わりたいと思います。
1度、ここまで読まれた方は、ラノ単学習法を1度トライして下さい。
もし、教材化するのが厄介だと思われるならば、拙作ながら私が書いたオリジナルコンテンツを本サイトで公開しています。
スマホアプリ「ラノ単」からも、全コンテンツを無料で閲覧できますので、1度そのコンテンツを使った上で、ラノ単学習を実践してみてはいかがでしょうか?