No way! It couldn’t be!」(嘘!・・・まさか!)

 はい。今回の台詞は、漫画、アニメの台詞の堂々の登場回数の第1位に輝く台詞「ま、まさか!」

モブキャラから主人公まで、ありとあらゆるキャラクターが、一生に一度は吐く台詞。それが、

 「まさか!」

 物語の起承転結の「転」の部分には、必ず登場する台詞です。まどかも第1話目から虚淵の伏線に翻弄され、早速吐かされています。早速、見てみましょう。

 「No way! It couldn’t be!」(嘘!・・・まさか!)

 夢で見たほむらタンが、現実の世界で自分のクラスに転校してくる。私なら失禁ものです。1時間目から漏らしています。この「まさか」。正しくは、

 「It couldn’t be (true).」(本当じゃないよね)

 後ろに「true」が隠されていますが、それが省略されています。まぁ、言わずもがなですけどね。そして、この「まさか」の表現には、派生系で

 「It can’t be…」(まさか!)

も、よく使われます。この

 ①「It couldn’t be.」
 ②「It can’t be.」

の違いと言えば、「まさか」のレベルの違いとなります。

 ①の場合の「couldn’t」は、文法的には仮定法となり、まさしくありえない事実。夢で出てきたほむらタンが現実に現れる失禁レベル。空から天使が降って来て、ボキの妹兼メイド兼お嫁さんになってくれるような実現度です。これは、どう逆立ちしてもありえない現実です。

 ②の場合の「can’t」は、通常の助動詞の「~のはずがない」、現実の推量の域。クラスメイトの女子たちがバレンタインデーに行列に並んで、チョコをボキに配るぐらいの実現度です。ありえない現実ではありません。

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