「Now, I get it.」(ほぉ~。わかったぞ)
本作品のあばずれ3人衆。一人の男を巡って血みどろの戦いを繰り広げる3人ですが、それはまた後日譚。今はその素振りも見せない、ほのぼのとした朝の通学シーンです。早速、あばずれ達のコメントを見てみましょう。
「if only+仮定法完了」(〜さえすればいいのに)
まずは、まどかからの攻撃です。
「If only I could make up my mind as easily as that.」(そんな風にさっぱり割り切れたらいんだけど)
この構文は、「仮定法完了」の構文となります。後ろに「仮定法過去完了」(助動詞+have+p.p)が続くと、(~したらよかったのに)という意味となります。仮定法のややこしいところは、
① 現在の仮定を論じるときは、「過去形」
② 過去の仮定を論じるときは、「過去完了」
となることです。このことを、これから5億年ボタンを押すまどかが身を犠牲して教えてくれています。続いて、さやかの攻撃(ターン)です。
「If only everyone could have your problems.」(直訳:全ての人があなたのような問題を持てればいいんだけどね=羨ましい悩みだね~)
まるで読者が英語学習者かとわかっているかのように、的確に復習させてくれるところが憎いところです。ただのあばずれ達ではなさそうです。例文の中に、巧みにイディオムなども混ぜてくれているので、このシーンを思い起こすだけでも、連想的に記憶のシナプスが捗りそうです。
make up my mind (決心する)
さぁ、これからが本題のフレーズです。
「Now, I get it.」(ほぉ~。わかったぞ)
この表現は、ずっとよく分からなかったことが、相手の話したことを聞いてやっと分かったという場合に使います。類似の表現では、
「That makes sense.」(なるほどね)
とか、よくアメリカ人は英語の電話会議でよく使います。だみ声のおっさんの声よりも、中学生美少女たちのキャッキャウフフと戯れるシーンの教材で、暗記した方が脳が清らかになると思いませんか。そういや、まどかたちも中学校2年生なんですね。プリキュアたちも永遠も中学2年生なんで、魔法少女になる適正年齢というのがあるのでしょうか?一方、おっさんは30歳になると魔法少女になれるということですが、この男女の差はいったい何処からついたんでしょうか?(脱線)