「I’m off to work.」(じゃ行ってくる!)
鹿目家の仮初の平和な朝の1シーンです。この平和な朝の3日後に血みどろの惨劇に巻き込まれるとは、誰が予想するでしょうか?
さて、本題に入る前にいい表現があったので紹介しておきます。夫の知久から珈琲のおかわりを進められた詢子。それを、それとなく断る台詞がコレ。
「I better not.」(やめておくわ)
「No」と問答無用に断るよりも、考えた挙句やんわりと断るような表現です。専業主夫の生産性ゼロの知久のプライドを出来るだけ損なわないように断る、流石、鹿目家の大黒柱の詢子の気遣いが光る一言です。
そして今回の学習ポイント「お~っし、じゃ行ってくる」がコチラです。
「I’m off to work.」(じゃ行ってくる!)
傍目で見ると、「仕事休むんじゃ」と勘違いしたくなる一文ですが、意味はまったく違います。まず前置詞「off」とは、前置詞「of」から派生して生まれた前置詞。「of」自体は、「ある集団から1部を取り出す」イメージですが「off」は更にそこから1歩進み、「取れて、離れる」という意味となります。
すなわち、今回の「 off」のイメージ は、『~から離れて』、そして後続の to は、『ある方向へ向かう』ということで、「ここを離れて〜へ向かう」という意味なり、「ほな、行って来るわ」という意味になります。
<off to :「これから〜へ出かけてくるわ、行ってくるわ」>
I’m off. (もう帰るわ)
I’m off to bed. (もう寝るわ)
では、最後に稼ぎのない知久の目を見ながら復唱しましょう。
「I’m off to work.」(じゃ行ってくる!)
もっと笑顔で、「work」を強調しながら、
「I’m off to WORK.」(じゃ行ってくる!)
もう1度。
「I’m off to WORK.」(じゃ行ってくる!)
犬を見るように。
「I’m off to WORK.」(じゃ行ってくる!)
詢子さん、ハァハァ。